子どものころから歯科予防を
習慣にすることが大切です
Prevention
乳歯が虫歯になると、次に生えてくる永久歯の状態にも影響します。お子さまの歯を健康に保つためには、日頃から歯をしっかり磨くだけでなく、定期的に歯科医院へ通っていただくことが大切です。それが虫歯予防につながり、虫歯のない永久歯を作っていきます。
歯科医院が苦手だというお子さまはたくさんいらっしゃいますが、藤が丘@歯科では「歯医者さんは怖くないところ」と認識してもらえるよう、自由に遊べるキッズエリアを設けています。治療の際には、ご家庭でも虫歯予防を実践できるよう、虫歯の正しい知識や予防ケアの方法を丁寧に教えています。ご家庭でのホームケアと歯医者さんでのプロケアの両輪で、お子さまの健康な歯を守っていきましょう。
虫歯予防のポイント Point
普段の生活習慣も、お子さまの歯の健康に大きく影響します。
保護者の方には以下の4つのポイントを意識していただくことで、お子さまのお口をより適切に管理できるようになります。
虫歯は感染する『病気』です
生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には、虫歯の原因になる細菌はありません。それなのにどうして虫歯になるのかというと、親の使ったスプーンで食事を与える、大人がキスをする、といった行為によって細菌が入り込んでしまうためです。
虫歯が感染症であることを認識し、食器は赤ちゃん専用のものを使う、キスは避けるなどの対策をとりましょう。また、大人に虫歯がある場合は治療をしておき、定期的にクリーニングを受けることで感染のリスクを減らせます。
歯磨きを正しく習慣づけるには
歯磨きの習慣を身につけるのは、歯が生えてくる生後6ヵ月ごろからが良いでしょう。まずは、離乳食の後に白湯や水を飲ませてガーゼでお口の中を拭くことからスタートします。それから、歯ブラシを歯固めとして使うようにしていきます。1歳ごろには歯ブラシに慣れてくるので、1日1回は簡単に歯を磨くようにし、1歳半ごろには寝る前の歯磨きを習慣にします。
当院ではお子さまの年齢とお口の状態などから総合的に判断し、その子に合った歯の磨き方を指導します。
食習慣に気をつけましょう
おやつは、できるだけ虫歯になりにくいものを食べさせてください。おやつの目的はエネルギーを補うことです。理想的なおやつは、おにぎりや野菜、果物になります。砂糖を使った甘いお菓子は細菌のエサになるので、なるべく避けた方がよいでしょう。
食事のとり方にも気をつけなければなりません。時間をかけてダラダラと食べることや、食事の回数が多いといった行為により、糖分がお口の中に長く残ってしまいます。そうすると、虫歯になるリスクが高くなります。ジュースのような砂糖を含む飲み物も、同様の理由で頻繁に飲むのは好ましくありません。
食事やおやつは時間を決め、食事以外のときは水やお茶といった砂糖を含まない飲み物をとるようにしましょう。
定期的に歯科医院に通っていますか?
虫歯予防には何よりも「定期検診」が大切です。
初期段階の虫歯を発見してすぐに治療できることも、定期検診の大きな特徴です。お子さまが健康な歯を維持するためには、定期検診が欠かせません。
当院では、お子さまが楽しく過ごせる医院づくりに努めています。「歯医者さんは楽しいところ」と思ってもらい、積極的に定期検診を受けてもらえるようさまざまな工夫をしています。また、保護者の方にも「大事な歯のために歯医者に行こうね」といったポジティブなお声がけをお願いしています。
小さいときから定期検診を受けることで、予防ケアへの関心が自然と高くなります。いまのうちから検診を習慣にし、健康な歯を守り続けましょう。
お子さまの歯を
虫歯にさせないための治療
Treatment
フッ素塗布
歯の表面にはエナメル質という層があります。乳歯はこのエナメル質が薄く軟らかいため、虫歯がどんどん進行します。乳歯の歯質を強くして虫歯になりにくくするのが、フッ素塗布です。
フッ素は虫歯の原因となる細菌の活動を弱めるほか、歯から溶けたカルシウムやリンを再石灰化させるという働きがあります。歯科医院では高濃度のフッ素(フッ化物)を使用できるので、より効果的な虫歯予防が可能になります。
この処置を繰り返すことにより、大人になっても虫歯になりにくい歯になります。
シーラント
乳歯の奥歯や生えたばかりの6歳臼歯の噛む面には、複雑な形をした溝ができます。ここは歯ブラシも届きにくいので虫歯になりやすくなっています。この溝を歯科用プラスチックで埋めて虫歯を予防するのが、シーラントです。
また、シーラントにはフッ素が含まれており、歯の溝を埋めることで歯垢が溜まるのを防ぐのと同時に歯質を強くする効果もあります。
シーラントは永久に溝を埋めているわけではないので、大人になる前に取れてしまいます。定期検診を受けることでシーラントの状態もチェックできるので、なくなってしまっても再度処置を受けられます。
歯磨き指導
お子さまが毎日歯磨きしているのに虫歯になってしまうというケースもあります。もしかしたら、適切に歯磨きができていない可能性があります。歯並びはお子さまによって異なるので、その人に合った歯の磨き方も違ってくるのです。
当院では、お子さまが隅々までお口の中をきれいにできるよう、歯磨き指導を実施しています。歯ブラシの持ち方から丁寧に教えるほか、保護者の方にも仕上げ磨きのポイントをアドバイスしています。
「子どもがちゃんと歯磨きをせずサボっている」「仕上げ磨きを嫌がる」など、お悩みもあるかと思います。こうしたご相談にも対応しながら、お子さまが進んで歯磨きができるようサポートしていきます。
お子さまの歯並びが気になる方へ
歯の矯正歯科は小児期から始めることにより、スムーズに歯並びをきれいにできる可能性が高くなります。特殊な装置を使いながら顎の成長をコントロールすることで、歯が並ぶスペースを作ることができます。
矯正歯科中は定期的に通院していただくので、虫歯や歯周病のチェックにも役立ちます。症例によっては小さいうちから矯正歯科を始めた方が良いケースもありますので、気になる場合は当院へご相談ください。